ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

犬は繋いで欲しいなあ

 昼休み、用事を済ませるために職場に一番近い郵便局へ行くこととした。天気が良かったし、ちょっとした気分転換をしたかったので歩いていくことに。ゆっくり目に歩いて五分の距離だ。

 家の敷地に面している歩道が多いのだが、そのある場所でふと犬と目があった。飼い犬らしい。比較的小さくて可愛らしい。落ち着いた様子で座っているから大丈夫かな、万一立ったとしても首輪をしているからどこかに繋がっているのかなと思いつつ犬の前を横切った。犬の前を通り過ぎたと思った頃、膝の裏を突付く感触があったので振り向くと、犬が私に鼻を寄せてにおいをかぎながら付いて来ている。その時初めて、犬がどこにも繋がれていないことを知った。

 服にネコの臭いがついているからかな、吠えられたら厭だな、噛みつかれないかしらとビクビクし始めた時、私の向かい側からジョギングをしている人がやってきた。私とすれ違ったあとで振り返ると、犬はジョギングをしている人を小走りで追いかけていた。内心ホッとしたけれど、ジョギングをした人は走ってまとわりつく犬をやや引きつった顔で見ていたので、怖いだろうなあ、何事もないと良いけれどと不安になった。ある程度の距離で犬は自分の居場所へ向かって引き返し、かといって再度私を追いかけてくる様子もなかった。

 郵便局からの帰り道。来た時とは車道を挟んで反対側の歩道を歩いていたら、突然賑やかになった。郵便配達のバイクを犬が吠えながら追いかけたのだ。本気で走る犬を見ると、いくら離れているとはいえ少々怖い。犬はある程度の距離でパタリと追いかけるのを止めて、再び自分の居場所へ戻ったのだった。

 あの犬はこれまでずっと、あの場所であのように毎日を過ごしていたのだろう。そして何のトラブルも起きていないのだろう。私は犬は嫌いではないし、実家で飼ってもいるけれど、初めて見た犬で、特に外で暮らしている犬には多少の恐怖感を覚える。だから、どんなにおとなしい犬でも繋いで欲しいなと思う。

 これは実家の犬の話だが、犬が療養中に一度、医師の判断で義務であるワクチンの接種をしなかったことがある*1。その時に受けた注意事項なのだが、かつて良く聞かれた「当たり屋」のように、わざわざ犬に近寄り、わざと噛み付かれて金銭の要求をする人が居るから、犬はできるだけ他人と出会わない場所にいさせるように、とのことだった。繋いでいてもこのような心配をしなければならないこともある。繋いでいなければ、本当に故意であれ偶然であれ何が起こるかわからない。犬は繋いでおいた方が良いと思いますよ。や、犬に追いかけられた時に逃げる自信のない立場からは、お願いだから繋いでください、というのが本音ですね。

*1:体力的にワクチンに耐えられない可能性があるということで。今は元気になり、ちゃんと接種しています。