承知と了解
これまた私的メモその2。
次のようなやり取りを眺めていた。
A:〜お願いします。
B:承知しました。
C:(自分はA,Bと別行動する旨の連絡)
A:(Cへの確認)
C:(確認に対する応答)
A:了解しました。
普段のメールなどのやり取りで比較的頻繁に「承知」と「了解」を使っているが、意味の違いをちゃんと考えたことはなかったのだ。これってどのように異なるんだろうと、今更だけれど気になったのだ。いやまあ、お恥ずかしい話ですけれども。
ということで、早速web(大辞泉 提供:JapanKnowledge)で意味を調べた。
【承知】
[名]スル1 事情などを知ること。また、知っていること。わかっていること。「無理を―でお願いする」「君の言うことなど百も―だ」「事の経緯を―しておきたい」
2 依頼・要求などを聞き入れること。承諾。「申し出の件、確かに―した」
3 相手の事情などを理解して許すこと。多く下に打消しの語を伴って用いる。「この次からは―しないぞ」
【了解】
りょう‐かい〔レウ‐|リヤウ‐〕【了解/×諒解】
[名]スル1 物事の内容や事情を理解して承認すること。了承。「―が成り立つ」「来信の内容を―する」
2 《(ドイツ)Verstehen》ディルタイ哲学で、文化的、歴史的なものを生の表現とみなし、その生を追体験によって把握すること。理解。
承知の意味2と了解の意味1の示すニュアンスが、状況によっては被るのではないかと感じる。依頼や要求は、ある事情に基づいているものだから、その事情を理解して承認ということもあるのではないかなと。それが、使用に際して混乱する理由のような気がする。 ただ、「了解する」よりも「承知する」の方が一段上に立っているように感じられるのは何故だろう。「聞き入れる」の意味合いが持つイメージなのだろうか。気のせいかなあ。ごく普通のやりとりでは、「了解」を使う方が穏やかかしら?