ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

病院の内覧会

 近所の公立病院が春に新築移転する。移転前後の病院の中間地点に自宅があるので、移転後も近所であるのは幸いだ。この週末は新しい病院の内覧会が開催されていたので興味本位で行ってみた。見学は集まった適当な人数でのグループ単位で実施。かくしゃくとしたおじいさん、おばあさんの多いグループだった。

 通勤路から工事中の建物を眺めていた時には、随分とギザギザした建物だなあと思っていたのだが、それが入院室の大部屋(4人)では各個人に窓があるように、広間では多方向から採光できるようにとの配慮に基づいた設計とのことで、思わず「なるほど」と呟いたのだった。そのギザギザによって、大部屋では隣のベッドの人と直接顔を付き合わせることもなく個室のような感覚で過ごせますとのことで、これにはグループ一同「へー」と呟いた。他にも色々と工夫したという点の説明を受け、さすが新しい建物だなあと感心した。犬を目指して来れば小児科に到着します、という遊び心には思わずくすっと笑ってしまった。出入りのどちらにおいても扉は押すだけという車椅子に配慮したお手洗いでは、その扉に興味津々。スタッフゾーンも、手術室や各種検査室も見られた。二階や三階には、自由に出入りのできる広めのテラスデッキのスペースがあって、そこには植物が植えられている。空中庭園と名づけられていた。宿直室の窓からその庭園が眺められるのだけれど、夜は暗くて見えないのではないかなあと、ちょっと残念な気持ちになったり。せめてその緑で朝が清清しくなれればよいのでしょうけれど。手術室はまだがらんどうで、これから滅菌処理や備品設置をするとのことなのだが、滅菌処理ってどうするんだろうなあ、大変そうだなあと思いつつ後にした。

 移転に際し、診察時間が変わるし、休診日が月に2日減る。毎週土曜日に診察して貰えるのはありがたい。また、新たにリハビリテーション科が新設されるようだ。でも産婦人科は無いまま。小児科も含めそれ以外の科はほとんど揃っているんだけれどな。私の居住地には産婦人科はなく、隣町へ行かざるを得ないのだよね、そもそも。

 また、経営体制も変わる。これまでは一から十まで自治体の経営(スタッフは公務員処遇)だったのだけれど、移転後はとある機関が運営母体となり、スタッフもそこから手配されるとのこと。経営が赤字になったら自治体が補填するが、黒字での自治体への還元はない。赤字起因でスタッフが手薄になる不安を思えば良いシステムなのかもしれないけれど、一方で本当にそのシステムでイイのかなあという気持ちも湧いている。

 とはいえ、見学者の誰も(特にお年を召した方)が、新病院に期待を持っていることが感じられた。検査機器も揃っているし。MRI持っている田舎の病院って・・・。