ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

オペラガルニエ

 オペラ「プラテー」を観に、ガルニエへ。話は、ギリシア神話を元にしたものだったし、どのように表現するのか悩ましい設定のものだったのだが、想像外の設定に、一瞬別の話かと思うほどだった。歌詞はフランス語に訳されている(か、元からフランス語のもの?)で、舞台上のほうに表示されていた。歌詞の内容はさっぱりわからなかったけれど、見るだけでも十分に楽しめた。まさかステージ上で火を使うとは思わなかった。天井から火が降ってきたり、花火を手に持ってグルグル回してみたり。少々はらはらしながら見てしまった。

 ガルニエの客席の天井には、シャガールの絵があり、それもずっと眺めていても飽きない。オペラ会場独特の華やかさと落ち着きとくつろぎと緊張の入り混じった空気も素敵だ。

 席は偶数番号側と奇数番号側とに分かれる。座った席は52番、54番だったが続いて並んでいる席だ。前から2列目で、目の前にオーケストラピットが見え、目線がステージの高さだった。

 何気なく真正面を向いたら、そこにはバスーンがあった。え?と思い、眺めてみたが、ファゴットではなく間違いなくバスーンだ!慌ててカメラに収める。贅沢にもバスーンが4本も使われていた。音はファゴットよりもずっと軽い音だった。オーケストラの音は、席が近すぎるせいか、ピット内にこもっているように聞こえたけれど、きっと会場内に響き渡っていたことだろう。フランスの音は、音量によるインパクトが感じられないけれど、十分に聞こえるという音がスタンダードなのかしらとか考えた。

 オペラのチケットは、直接公式ホームページから申し込み、時間が無いので早急に送ってもらえるよう頼んだのだけれど、なかなかチケットが送られて来なかった。ガルニエ側とはずっとメールでやりとりをしていたので、チケットが届かない旨連絡したら、チケットが届かなくても、当日will-callで受け取れるとのことだったので、念のために一連のメールを印刷して持っていった。will-callでは大分探されたのだけれど、無事にチケットを受け取ることが出来て安心する。ちなみに帰国してポストを見たが、チケットは送られてきていなかった。

 実はホテルの人に相談し、お願いして予約していたレストランがあったのだが、予想以上に時間が延びた上に、地下鉄の駅を間違えるは道に迷うわ、挙句の果てにレストランにも辿り着けず、通り道にあった店で持ち帰りの巻き寿司を買ってホテルで食べたのだった。いずれにせよ、順調に向かっても店には間に合わなかったようなのだが。

 帰りもMetroを利用したが、オペラ終了後のMetroはオペラ帰りの人々が多いので、一般に怖いと言われる深夜のMetroでも怖さもなく問題なく乗ることが出来た。